国語の授業で手紙を書きました。

遠くに引っ越してしまった、架空の、あるいは実在の人に向けて、見つけた春を報告しよう!という設定です。

いくつかご紹介します。

 

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きみの春

大阪はもう春は来てるか?横浜の春、見つけたで。もう寒くなくなってきて葉も緑になってきた。ぼくは来年中学生や。正直、中学生にはなりたくない。けど、春満開の桜を見たくて、中学生になってもいいかなって少し思えてきた。まだ桜のつぼみもないけどな。きみはどういう春を見つけた?

 

春待つ僕ら

○○君が引っ越したのも丁度5年前の春でしたね。この手紙を書こうと思ったのも啓蟄を見たのがきっかけでした。毎年いっしょに啓蟄を見て、ゲラゲラと笑っていたころを思い出します。○○君がいなくなって、胸が痛いような、心が痛いような。こないだ野球の試合でホームランを打ちました。僕の気持ちといっしょに君のもとにホームランが届くといいな。また会おうな。

 

おばあちゃんへ

今年の春はいつもの春とくらべて特別です。今年は小学校最後の生活で、卒業式の準備や卒業の準備をする時間がだんだんと多くなって、「もうすぐ卒業だね」という声がちらほら聞こえてきました。6年生になって桜を見たときは、「小学校最後がんばろう」とよびかけてくるような感じだった。次見るときは、きっと「中学校がんばろう」とよびかけてくるだろう。だからおばあちゃん、空から応援してな。

 

○○ちゃんへ

元気?最近暖かくなってきたね。この前散歩していたら、たんぽぽのつぼみ見つけたよ。春が近いね。○○ちゃん、覚えてる?「アナと雪の女王」二回も見たよね。あと花見!あの時、妹がジュースをこぼして大変なことになったよね。あとね、去年、ママとママの友だちで花見に行ったんだ。そしたらね、ママすっごい酔っぱらっていたんだよ。めずらしいよね。○○ちゃん、あんなに飲み過ぎちゃだめって言ってたのにね。最後に伝えたいことがあるんだ。人生に、花をくれてありがとう。

 

○○先生へ

○○先生、元気にしていますか?一年二組だった私たちは今年から、楽しみの待つ中学校生活を始めます。○○先生に教えてもらったことも胸に抱き、小学校を卒業します。一年生の春の私たちはまだつぼみでしたが、今では桜が満開になって小学校を卒業します。少しの間でしたが、ありがとうございました。

 

○○さんへ

いつもケンカばかりしてたね。だけどすぐ仲直りしちゃって。もうそんなふうにケンカとか仲直りもできない。でもまた会えるよね。絶対会える。

 

ひいおじいちゃんへ

ぼくはひいおじいちゃんの顔を見たことがありません。もう少しで小学校を卒業します。だから、卒業式ぐらいは顔出してよ、ひいおじいちゃん。

 

トオリスガッタ人々へ

あなたとは気にもしない仲でしょう。もう一度出会っても気付きません。さて、ぼくが見つけた春の話をします。今、みんな卒業の「準備」をしています。これが見つけた春です。ではさようなら。

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春はもうすぐです。