前日までの悪天候がうそのように、体験学習当日はすっきりとした晴天に恵まれました。多くの先生方に「奇跡だね。」と、声をかけて戴きながら、心もすっきりとした気持ちで、50名全員、御殿場の東山荘に向けて元気に出発しました。

 

 御殿場体験学習では、YMCAのリーダーの方が様々なプログラムを進めてくれます。リーダーからは、2日間で自然と向き合うための約束や心構えを色々と教えてもらいました。自然の中で植物をむやみに踏み荒らさないために、前の人が歩いた通りに1列で歩く(歩行ラインを守る)こと。自然の中の音や、生き物の小さな声を聴き逃さないため、静かに歩くこと。みんなが気持ちよく自然と1対1で向き合うためには、「疲れた。」「暑い。」「汚い。」などのワードを言ってはいけないということ。これらのことを意識しながら、思いっきり自然体験を楽しんできました。

 

寒沢の源流探索

御殿場の大自然を肌で感じながら、寒沢の源流を目指しました。

細い丸太橋や滑りやすい岩を乗り越えて進み、一年を通して源流から湧き出る冷たいお水を美味しく頂きました。

   

 

 

かやの実ホイッスル作り

どんぐりの様なかやの実の種を削り、中の柔らかい部分を釘で削り出しました。

吹き方のコツをすぐにつかみ、綺麗な音のオリジナルのホイッスルを吹いていました。

  

 

ふじさんぽ【富士山・アナグマの谷コース】

ツキノワグマやカモシカが生息している大自然の中を、野鳥のさえずりを聴きながら

気持ちよく歩きました。ジャイアントサンドスロープでは、高さ35メートルの砂れきの急斜面を走ったり転がったり滑ったりして、思い思い楽しみました。

   

 

 今回の体験学習では【あじさい】(あ…安全に、じ…自分から行動して、さ…最後までがんばり、い…いつも協力しよう)をスローガンに、自分から行動することや協力することの大切さを意識して取り組みました。又、50人全員が実行委員や調査隊として活動し、部屋班でもそれぞれの役割を明確にしたことで、一人ひとりが御殿場体験学習に深く関わりをもつことができました。

 一泊二日という短い時間でしたが、大自然を学びの場とする体験の中で、自然のおもしろさや怖さ、豊かさや美しさを仲間と共に五感で感じることができた、実りある体験学習でした。