学校長あいさつ

横浜市立三ツ沢小学校長

高木 伸之

 

 

  三ツ沢小学校は、横浜駅から市営地下鉄で一駅という街中の学校でありながら、戦中、戦後とまちの人々の心のよりどころとなってきた歴史の中で、地域から大切にされている学校です。

 

 広い学区の中央を東西に国道一号線が貫き、その周りに昔からの商店が点在しており、まちの方々は、登下校の子どもたちによく声をかけてくださいます。まちで子どもを育てる風土がこのまちに根付いているのを感じます。

 学校の南側には、三ツ沢せせらぎ緑道があり、400年続く豊顕寺の森は三ツ沢公園へとつながっています。ここでは、市街地にあって多くの自然を見つけることができ、四季折々の動植物の様子を観察することができます。

 

 豊かな自然に恵まれる中で、本校では、校内に設置されている「ほたるの里(ほたるドーム)」での「ほたるの愛育」活動、クジャクの飼育など年間を通した活動が行われ、子どもの温かい心が育っています。30年間続いている「ほたるの愛育」活動では、毎年6月に鑑賞会を行います。連日多くの方が訪れ、都会のほたるを楽しみにしてくださっています。

 地域と恵まれた環境に支えられた本校は、2023年には開校90周年を迎えます。これまで55回の研究発表会を行い、横浜市内外にその成果を発信し続けてきました。子どもに寄り添い、子どもの表現を丁寧に拾いながら、価値ある教育を創造しようとする私たちの研究は、地道な実践の積み重ねですが、子どもたちは笑顔の花を咲かせるために、教職員一同、真摯に日々の教育に向き合ってまいります。