昔、間門小学校の運動場の先は、遠浅で波も穏やかな海が広がっていました。この海では古くから漁業が盛んで、海苔の養殖が盛んに行われていました。また、町の人にとっても春は潮干狩り、夏は海水浴ができる憩いの場でもありました。

 しかし、臨海工業地帯の埋め立て計画により、この海岸も埋め立てることになりました。その話があったとき、保護者・地元・卒業生の中から、「何とか自然の海を残したい。子どもたちが海とふれあえないか」という声があがり、学校の敷地内に、日本でも大変珍しい海水水族館がつくられました。
 

 

海水浴写真

 

水族館外観

 長い年月の間には閉館に追い込まれたこともありましたが、地元の漁師の方々、ボランティア団体の「間門小学校アクアミューズ・フレンドリークラブ」の方々、地域の方々の協力で現在に至っています。

 この水族館には、東京湾や本牧漁港近海で泳いでいた魚がたくさんいます。東京湾がきれいな海のままで、この近くで泳いでいた魚が、いつまでもこの水族館で見られることを願っています。この水族館を訪れた皆さんには、「魚とのふれあい」を通して、生き物のいのちの大切さを学んでほしいと思います。そして、この水族館が、「まち」の水族館としてみんなに親しんでもらえるように願っています。