6年生は年度初めにシロバナホウセンカの種を蒔きました。飼育小屋の前に置き子どもたちの目にふれるようにしました(左の写真)。順調に育ったので、それを使って理科「植物の中の水の通り道を調べよう」の実験をしました。

 切花着色剤を入れた三角フラスコにシロバナホウセンカを根ごと入れてしばらく置きました。4校時には白花は赤くなり葉も葉脈が赤くなっていました(中の写真)。

 そして5校時にフラスコから取り出し、じっくり観察をしました(右の写真)。「根が真っ赤だな。」「シロバナがアカバナになった。」「葉の筋が赤く見える。」「茎の中はどうなってるかな、切ってみよう。」「くきのまわりがネックレスみたいに点々と赤くなってる。」「縦に切ったらどうかな。」「一本の赤い細い道だ。」「ホウセンカは根から水を吸い込んで、茎の周りの細い道を通って葉や花まで行くんだね。」「実も赤くなってるから、きっと実にも水が行くんだ。」等々、子どもたちは様々なことに気付いていました。

 年度初めの忙しい時期に種まきをするのはなかなか大変ですが、そこをがんばれば、今回のように、子どもたちが驚くような「植物の水の通り道」の実験ができます。昨年は大きく育ちすぎて、三角フラスコへ入れるのが大変でしたが、今年は小さ目のホウセンカで扱いやすく、短い時間で水を吸い上げていました。切花着色剤を使ったこともよかったようで、はっきりと結果がわかり、子どもたちも興味をもって学習に取り組むことができました。

 「ほかの植物でも水の通り道を調べたい」という声も上がっているほどです。