学校事務職員の一日~横浜市の学校事務職員M氏の一日を紹介します~
事務職員の職務は、学校規模の違いや校内の役割分担によって異なる場合があります。
ここに紹介するのはその一例です。また、制作年の関係で、一部、現在の業務内容と異なる箇所があります。
一日の始まりです
学校や学校事務職員を取り巻く環境は大きく変化しています。
ここからは、M氏の一日を見ていきましょう。
勤務開始時間は職種や学校により少しずつ異なります。
出勤したら、職員証を読み取り機にかざして出勤登録をします。
これで出勤時間が記録されます。
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まずは確認
自席に向かう途中で職員に呼び止められました。
労務管理システムにエラーメッセージが出ているようです。職員の見ている画面を一緒に確認し、アドバイスを行います。
どうやら、出張終了後の交通費精算申請を忘れていた様子。
自分のパソコンを起動し、校内のグループウェア上で連絡事項の確認をしました。
労務管理システムにログインし、職員の勤務状況を確認します。
職員の勤務形態には、短時間勤務や限定的フレックス制度の利用など様々なものがあります。
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破片に注意!
授業中にボールがぶつかり、窓ガラスが割れたと職員から報告がありました。このままでは危険なため、学校用務員にも声をかけ、破片を片付けたり割れた箇所に応急処置をしたりします。
事務職員は修繕請負業者に連絡し、速やかに修繕の見積もりをとります。
子ども達が安心して学習に取り組めるよう、日々校舎内を歩き安全点検をして施設の維持に努めます。
ガラス破損のように施設の修繕は突発的に必要となるものが多いため、予算はその点も見越した運用を行います。
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必要な教材を選定します
職員と購入する教材の選定をします。
授業を担当する職員からの要望を受け、在庫や学校予算との兼ね合いをふまえながら教育効果も考慮にいれて物品購入に関する提案を行います。
続けて、業者への見積もりを取る等、さらに精査していきます。
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注文した物品が来ました
学校予算で購入した物品が到着しました。
納入業者、検査員と共に数量や物品の状態を検査します。
検査が済み次第、請求書が発行され支払の手続きへと続きます。
支払いは事務職員が教育委員会へ申請する形で行われます。
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来年度の修学旅行・・・?
職員会議への提案に向けて、来年度の修学旅⾏の⾏先などについて校⻑と学年主任と話し合いをしました。
学校事務職員からは、ここ数年の保護者が負担した費用や、教職員の旅費予算など業務から得られるデータをもとに、教育活動が円滑に進むように意見を伝えました。
学校事務職員は、様々な場⾯で学校運営に参画しています。
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職員が相談に来ました
出産した配偶者の職場復帰と入れ替わりに育児休業を取りたいという職員が相談に来ました。
配偶者の復帰予定等を確認し、手続きや手当金についての説明を行います。
今後、育休取得職員から提出された書類の確認、代替職員の勤務上の手続き等を行っていきます。
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保護者から電話がかかってきました
保護者から就学援助制度への問い合わせがありました。
横浜市では就学援助の申請は学校を通して行われます。
事務職員は担当者として、申請書の配布・とりまとめ・教育委員会への提出等を行っています。
また、学用品費・給食費・修学旅行費等の経費を計算し、保護者への支払い手続きを進めています。
状況の聞き取りを行い、必要書類を郵送することを伝えました。
担任とも連携し、必要な手続きを進めていきます。
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机椅子が足りない!
来年度児童生徒数増(クラス増)により、児童生徒用机椅子を40セット増やす必要があります。
業者に依頼していた見積書が届いたため、教育委員会に予算配当の申請をだしました。
市内の別の学校から使用しないものを譲り受けたり、逆に提供したりすることもあります。
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地域とのつながりが重要です
学校周辺の地域にお住いの方々には、教育活動における様々な場面で協力をしていただいています。事務職員は、物品発注や渉外の担当者として地域の方との窓口になることもあります。
毎朝、学校の前では、ボランティアの方が児童生徒の登校を見守っていてくれます。また、放課後には地域の安全パトロールも行われています。「横断旗」古くなってきたので追加購入を計画しました。
また、放課後にはしばらく使用されてなかった畑を個別支援級の児童の活動の場にするため、ボランティアの皆さんが草むしりを手伝ってくれることになっていました。全員分の軍手やスコップ等を準備して一緒に作業を行います。
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おつかれさまでした
こうしてM氏の一日が終わりました。
職員証を読み取り機にかざして退勤登録をします。
ここでご紹介した業務は、学校事務職員が行う仕事のほんの一部です。
「チーム学校」の一員として、事務職員は日々多岐にわたる業務に取り組んでいます。
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